最上稲荷

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秀吉本陣(一の丸)・日蓮聖人像のご案内

秀吉本陣(一の丸)・日蓮聖人像

 平成26年(2014)の大河ドラマの主役・黒田官兵衛が羽柴(豊臣)秀吉に水攻めを献策したことで知られる備中高松城の戦。最上稲荷の境内には、この戦ゆかりの古跡があります。

 天正10年(1582)4月、中国平定のため西進する羽柴秀吉軍は毛利氏手勢の備中境目七城を攻めるため、備中高松にたどりつき、備中高松城を見下ろす龍王山に本陣を構え、砦を築きます。
 当山一の丸は秀吉が軍議を行った古跡と伝わります。
 開戦後、沼地の要害に守られた備中高松城を攻めあぐね本陣で悩む秀吉に、官兵衛が水攻めを進言します。これを取り入れた秀吉は、指揮するのに都合の良い石井山に本陣を移し、築堤工事を開始するのです。
 ここからは備中高松城址を始め水攻めの要所が望めるので、展望看板を参考にしてください。

 また、日蓮聖人立教開宗700年を記念して昭和28年(1953)にこの地に建立された日蓮聖人像が、境内を静かにお見守りくださいます。平成26年(2014年)、約14年ぶりに塗装改修工事が行われましたが、同12月に改修工事が完了した大鳥居に合わせてベンガラ色の塗料でお色直しとなりました。左手には数珠がかけられていますが、備前焼で作られています。
 境内から一の丸の途上に建つ妙見堂は、備中高松城の守護神と伝わる妙見さまがお祀りされています。
 境内から山道を登ること約10分。たどりついたこの場所で、眼下に広がる備中高松の地を見晴らしつつ、戦国時代への郷愁を感じてください。

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