最上稲荷

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境内のご案内

寒松庭

寒松庭は、「仏教のこころ」をもとに桃山様式が取り入れられた庭で、豪快な石組が特徴です。一番高い所に黒松を背にして立っているのが中心石で、この庭の本尊石です。その前には枯滝があり、御本尊「最上位経王大菩薩」の慈悲がこんこんと流れ、衆生の待つ池を潤しています。
 また、枯滝の中ほどで流れに覆いかぶさるように立つ大石は最上尊が降臨されたという 「八畳岩」を、その左上に清楚に立つ影向石は報恩大師のもとに降臨する最上尊を表しています。鑑賞者は池にせり出す礼拝石から、まさに最上尊降臨の劇的場面を目にできるという構成になっています。
 礼拝石の降り口には縁先手水を設けており、大きな蓮形の水鉢に浄水が満たされて、仏教の清浄の世界を表しています。その後ろにある柿のような木はチシャノキといい、語感から智者(高僧)という言葉が連想されます。

拝観概要

【拝観時間】午前9:30~午後3:00
【拝観料】 一般 300円、学生・団体 200円、小学生以下無料。
【その他】 行事開催などにより、拝観を行っていない日・時間が
      ございます。事前にお問い合わせください。

福寿庭の様子

福寿庭 (ふくじゅてい)

同所にはもうひとつのお庭である福寿庭があります。奧書院(寒松軒)東の庭は、15個の飛び石を境にして陰と陽を表す世界です。15という数字は、総てが満足する吉祥を表します。備中砂が敷かれ阿の狛犬が据えられた部分は陽の世界で、砂は海を表し万物を流し出すことを象徴しています。また、コケが植えられ吽の狛犬が据えられた部分は陰の世界で、コケは生命を表し万物を生み出すことを象徴しています。

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